全ブレーキをオーバーホールです
さて,この症状を改善するには大きく分けて2つの方法があると思います.一つはオーバーホールして修理する.もう一つはまるごと交換です.それぞれの修理方法のメリット・デメリットを私が思いつく限りで考えてみました.
修理方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オーバーホール | ・修理費用が安く済むかも | ・オーバーホールの途中で,結局部品一式交換に切り替えることになるかもしれない ・まるごと交換よりも修理に時間がかかる ・新品ではないため,直してもまた同じ症状になる可能性もある |
ブレーキ一式交換 | ・ほぼ確実に直る ・修理時間が短い | ・部品代が高い |
また,どちらの修理方法にしても,ブレーキフルードの補充とエア抜きをすることになります.ですので,どうせ修理するなら今後のことも考えて4つすべてのブレーキをオーバーホールまたは交換して同じレベルにリセットしたいところですね.
あくまで個人的意見ですが,今後の車検のときなどで不具合が見つかる可能性があるなら,早いか遅いかなのでいい機会だと思って一気に直すのがいいのではないでしょうか.
というわけで,お金がない私は前ブレーキをオーバーホールという選択をしました.
今回のブレーキ固着はおそらくピストン内部のサビなどが原因だと考えられます.したがって,ピストンのサビの進行が深刻な場合,ピストンを交換などの対応をしなければなりません.修理工場に都合よく31スイスポのピストンの在庫があるわけもないので,ブレーキを外した状態で部品発注ということになり,その間はもちろん車を使用できません.ある意味,賭けです笑
部品交換には至りませんでした
工場の方にお願いして写真を撮らせていただきました.一枚目がキャリパーを外した状態です.この時点でサビが目立ちますね.
2枚目は引き抜いたピストンの画像です.幸いなことに,手遅れになるような深いサビはありませんでした.(よかった…)
今回はヤスリでかるく削るだけで修復できそうです.サビが進行していて,ピストンがえぐれるくらいに深いサビがある場合はピストン交換です.ひとつ4000円くらいでしょうか…
3枚目がブレーキの内部の画像です.
明らかにサビが進行しています笑
固着が起きる原因
今回の場合はピストン内部まで深刻にサビは発生していませんでした.
普段はブレーキフルードで満たされているブレーキ内部にサビが発生する原因としては,ダストシールの破損や,ブレーキフルードを交換していない場合が考えられると思います.
ブレーキフルードは非常に水分を含みやすいので,長期間交換していない場合はブレーキフルードに含まれた水分が原因でブレーキ内部にサビが発生することがあるということです.
また,私の周りの人や,インターネットの記事を見ていると,どうもzc31s型のスイフトスポーツはリアのブレーキの固着事例が多い気がします.リコールとまでは行かないですがこの車種特有の持病なのかもしれませんね…(あくまで個人的感想です)
今回の修理費用
さて,幸いなことにピストン交換を免れたわけで,修理費用は安く済ませることができました.
私がオーバーホールを依頼した工場は顔見知りの工場ということもあり,少し安めです.
項目 | 単価 | 個数 |
---|---|---|
オイルシールキット | 3000円 | 2(前後) |
オーバーホール工賃 | 6000円 | 2(前後) |
ブレーキフルード | 4000円 | 1 |
合計 | 23000円 |
上記の表では計算が合わないかもしれませんが,消費税など合わせて23000円で作業していただきました.
特にオーバーホール工賃前後で12000円はかなり格安です.他の工場ではもう少し高いと思います.
まとめ
というわけで,私の場合はブレーキすべてのオーバーホールとブレーキフルード交換を23000円で行いました.
やはり日頃のメンテナンスが大切ですね笑
この車は中古車でしたので前オーナーの方がどのような使い方やメンテナンスをされていたかわかりませんので,よりメンテナンスが大切だと感じました.
この型のスイフトスポーツに乗られている方は同じ症状に困っている場合も多いと思いましたので記事にさせていただきました.ブレーキを引きずったまま走行していると,最悪の場合車両火災にも繋がりますので,すぐに対処をおすすめします.
ここまで読んでいただきありがとうございました.
なにか間違いや不明な点がありましたらぜひコンタクトフォームからお問い合わせください.